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隕石が県の天然記念物?!

2017/04/26

自然, 歴史

 131年前の明治19年(1886年)10月26日午後3時頃、伊佐(旧菱刈町と大口市)に10数個の隕石が落下しました。これは薩摩隕石(国際名は九州隕石)と呼ばれ、イギリスの大英自然史博物館やドイツのベルリン大学などで保存されています。写真(上)はアメリカ自然史博物館で保管されていたものが日本鉱物科学研究所に渡り、それを鹿児島県立博物館が購入したもので、県の天然記念物に指定されています。この隕石の成分は、二酸化ケイ素38%、酸化マグネシウム24%、二酸化鉄24%で石質隕石というものです。ちなみに重さは528gで194万円で購入されました。
 写真(真中)の薩摩隕石は、大英博物館所有のもので25.5㎏と現存する標本では最大です。2017年4月日本に一時里帰りし、上野の大英自然史博物館展で出会いました。
 隕石の命名は国際的には落下したエリアの郵便局の名前をつけるのが一般的ですが、明治19年伊佐に郵便局あったのかは分からりません。
 落下地点は、北緯32度4分、東経130度38分。大口高校の付近に落下しました。代表と顧問の母校です。凄い偶然、いや運命を感じます。これは、なにか不思議なものを感じずにはいられないですね。
当時の薩摩隕石の発見された総重量は46㎏らしいですが、ほとんど国内外に流出しました。今は県内には残っていませんが、もしかしたら、伊佐工房の地下にもまだ眠っているかもしれません。ロマンを感じますね。