伊佐の魅力
日新公(じっしんこう)いろは歌 「ね」(第20首)
2019/01/31
願わずば隔もあらじ偽の 世に誠ある 伊勢の神垣
⇒誠を持って事にあたれば相応の人生を歩むことができ、不正を持って事に対処すれば結局は地に落ちる。人は欺けても、天は公平に人を見ている。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「す」(第47首)
2019/02/27
少しきを足れりとも知れ満ちぬれば 月もほどなく 十六夜の空
⇒少し足りないぐらいを満足とすべし。月も満月の次の十六夜の月は欠け始める。足るを知って楽しむ心が大事である。禅の「吾唯足知」に通じる教訓。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「せ」(第46首)
2019/02/26
善に移りあやまれるをば改めよ 義不義は生れ つかぬものなり
⇒善にうつり、過ちは改めよ。元来、義不義は生まれつきのものではない。心のありようで義にも不義にもなる。悪いと気づいたらすぐに改めよ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「も」(第45首)
2019/02/25
もろもろの国やところの政道は 人にまづよく 教へならはせ
⇒治める国や村の掟は、まず民に良く教えさとした上で政治を行え。教えないで法を犯したものを罰するのは不仁の仕方である。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「ひ」(第44首)
2019/02/24
ひとり身をあはれとおもへ物ごとに 民にはゆるす 心あるべし
⇒たよる者がない老人、孤児、寡婦に対しては情けをかけて一層いたわれ。人に対しては仁慈の心で寛大に接しなさい。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「ゑ」(第43首)
2019/02/23
ゑへる世をさましてやらで盃に 無明の酒を かさねるはうし
⇒この迷いの世の中、その上に杯を重ねて酔いしれ、迷いの上に迷いを重ねて歩くのは情けないことである。真っ直ぐに先を見据え歩くべきだ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「し」(第42首)
2019/02/22
舌だにも歯のこはきをばしるものを 人は心の なからましやは
⇒舌でさえその触れる歯の硬いことを知っている。ましてや人においてはなおさらなことである。交わる相手の正邪善悪を察する心がなくてはならない。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「み」(第41首)
2019/02/21
道にただ身をば捨てんと思ひとれ 必ず天の 助けあるべし
⇒正しい道であれば一身を捨てて突き進め、そうすればかならず天の助けがあるはずである。