伊佐の魅力

日新公(じっしんこう)いろは歌 「す」(第47首)

2019/02/27

歴史

少しきを足れりとも知れ満ちぬれば 月もほどなく 十六夜の空

⇒少し足りないぐらいを満足とすべし。月も満月の次の十六夜の月は欠け始める。足るを知って楽しむ心が大事である。禅の「吾唯足知」に通じる教訓。

日新公(じっしんこう)いろは歌 「せ」(第46首)

2019/02/26

歴史

善に移りあやまれるをば改めよ 義不義は生れ つかぬものなり 

⇒善にうつり、過ちは改めよ。元来、義不義は生まれつきのものではない。心のありようで義にも不義にもなる。悪いと気づいたらすぐに改めよ。

日新公(じっしんこう)いろは歌 「ゑ」(第43首)

2019/02/23

歴史

ゑへる世をさましてやらで盃に 無明の酒を かさねるはうし

 ⇒この迷いの世の中、その上に杯を重ねて酔いしれ、迷いの上に迷いを重ねて歩くのは情けないことである。真っ直ぐに先を見据え歩くべきだ。

日新公(じっしんこう)いろは歌 「し」(第42首)

2019/02/22

歴史

舌だにも歯のこはきをばしるものを 人は心の なからましやは

  ⇒舌でさえその触れる歯の硬いことを知っている。ましてや人においてはなおさらなことである。交わる相手の正邪善悪を察する心がなくてはならない。