伊佐の魅力

キャンパーに大人気!人造湖?

2017/08/26

自然

夏も涼しく過ごせる癒しスポット十曽池公園(じっそいけ公園)、奥十曽渓谷(おくじっそけいこく)。伊佐市の大口にある十曽池は堤の長さ100メートル・高さ20メートル・周囲4キロメートルに及ぶ人造湖で、隣接して十曽青少年旅行村があり、キャンプシーズンになると市内外から多くのキャンパーが訪れます。池の周辺には芝生広場や展望台、水草庭園等も整備され、釣りやバードウォッチングなど自然を満喫できます。
また、周辺はヤマメの南限とされており、隠れた釣りファンが訪れることも多く、初夏にはホタルが戯れ、満天の星空と輝きを競っています。この十曽池からさらに上流へ向かうと、白蛇の滝、行者の滝、おしどりの滝、冷水の滝など大小十数個の滝が点在する奥十曽渓谷があります。清流の奏でる癒しの音色がとても気持ちのいいところです。この渓谷は、昭和61年に「森林浴の森日本百選」にも選ばれ、スギ・シイ・カシなどの原生林におおわれ、真夏でも最高気温26度と涼しいところです。毎年、涼を求めてネイチャーライフを楽しむ人に親しまれています。樹齢600年を越える日本最大のエドヒガン桜があり、春、山緑の一角に桜色が浮かび上がります。秋には紅葉やハゼが赤に染まり渓谷を彩ります。
平成7年には「水源の森百選」にも選ばれ、整備された観光地ではなく、美しい渓谷の自然美を楽しみたい人にはおすすめのスポットです。

大王夫妻がいる公園とは?!

2017/06/26

自然

 ドラゴンボートレースが行われる会場の近くにあるガラッパ公園。ガラッパとは、鹿児島では河童のこと。河童伝説は、日本全国にいろいろあり、川内川にもあちこちに河童伝説があります。相撲をとったことがある人も居るとか居ないとか。湯之尾滝ガラッパ公園は、江戸時代に利水のために作られた人工の滝「湯之尾井堰」と、昭和の治水で作られた「可動堰」の間にできた中洲にあります。公園内にはガラッパ大王・みずえ(佐賀市の松原川から嫁入り)夫妻をはじめ、ユニークな34体のガラッパ像があり、春の鯉のぼり、夏の花火、秋の紅葉と共に、年間を通して訪れる人々を楽しませています。星流橋を渡った対岸には新たに遊具も整備され、休日は子ども連れでにぎわいます。
河川敷には国際パークゴルフ協会公認のパークゴルフコース36ホールがあり、子供からお年寄りまで男女を問わず楽しむことができます。
 また、ここは、国の天然記念物「チスジノリ」の発生地でもあります。

日本一の星空観察にぴったりの場所

2017/07/26

自然

「日本一の星空と、渓流の水辺で森林浴」。ここはとても気持ちのいい自然がいっぱいの楠本川渓流自然公園です。星空日本一に輝いた菱刈の北東部の国有林に位置し、自然豊かな公園です。公園内に流れる楠本川は、アブラハヤやカワムツも生息しており、渓流釣りはもちろん、夏場は多くのキャンパーや地元の子どもたちの水遊び場となっています。
バンガローがあり、星空観察やクワガタ採集を、キャンプをしながら楽しめます。遊具、芝スキー場もあります。楠本川の渓流は、ものすごく冷たくて夏は最高の地です。この他にもピザ釜や五右衛門風呂があり、夏の避暑にぴったりです。

世界最古の手漕ぎ舟の競漕

2017/05/26

自然, 行事

 伊佐には川内川(せんだいがわ)という大きな川が流れています。川内川は、その源を熊本県球磨郡あさぎり町の白髪岳(しらがだけ 標高 約 1,417m)に発し、羽月川(はつきがわ)、隈之城川(くまのじょうがわ)等の支川を合わせ、川内 平野を貫流し薩摩灘(さつまなだ)へ注ぐ、幹川流路延長 約137km、流域面積 約1,600km2の一級河川です。その流域は、東西に長く帯状で、熊本県、宮崎県、鹿児島県の3県、6市4町(えびの市・ 湧水町・ 伊佐市・ さつま町・ 薩摩川内市・ あさぎり町・ 錦町・ 小林市・ 霧島市・ いちき串木野市)という広範囲にまたがります。
 ドラゴンボートレースは『古代中国で生まれた、世界最古の手漕ぎ舟の競漕』と言われており、国際大会などでは20人以上乗り込む大きな船で速さを競うものです。北京オリンピックでは公開競技となり、アジアやヨーロッパで盛んに大会が開かれているスポーツです。川内川湯之尾(ゆのお)滝上流の広々とした流れの緩やかな場所において(昭和58年に完成した湯之尾可動堰の整備)、川を活かしたスポーツ振興と地域おこしの為、平成2年よりドラゴンボートレースが開催されるようになりました。このドラゴンボートレースは、10名で1艘のボートに乗り込み早さを競う競技です。
郷土の自然と共生する心、家族や仲間と交流協働する心、競技を楽しむ心、そして伊佐を愛する心を育むことを目的としています。子どもから大人まで誰でも気軽に参加できるスポーツで、現代社会においては貴重となった川での自然体験活動の場にもなっています。住民の中には親から子、子から孫と3世代に渡り競技を体験した人も出てきて、伊佐市の新たな伝統文化にもなっています。男の子の健康を願う五月の節句で食べられる「ちまき」と、「ドラゴンボートレース」は中国の故事をたどると同じ起源となっており、毎年春の子どもの日前後の日曜日に開催され“地域ぐるみで子どもを育てる場”にもなっています。県立伊佐農林高校にはカヌー部の練習もここで行われ、国体にも出場しています。

隕石が県の天然記念物?!

2017/04/26

自然, 歴史

 131年前の明治19年(1886年)10月26日午後3時頃、伊佐(旧菱刈町と大口市)に10数個の隕石が落下しました。これは薩摩隕石(国際名は九州隕石)と呼ばれ、イギリスの大英自然史博物館やドイツのベルリン大学などで保存されています。写真(上)はアメリカ自然史博物館で保管されていたものが日本鉱物科学研究所に渡り、それを鹿児島県立博物館が購入したもので、県の天然記念物に指定されています。この隕石の成分は、二酸化ケイ素38%、酸化マグネシウム24%、二酸化鉄24%で石質隕石というものです。ちなみに重さは528gで194万円で購入されました。
 写真(真中)の薩摩隕石は、大英博物館所有のもので25.5㎏と現存する標本では最大です。2017年4月日本に一時里帰りし、上野の大英自然史博物館展で出会いました。
 隕石の命名は国際的には落下したエリアの郵便局の名前をつけるのが一般的ですが、明治19年伊佐に郵便局あったのかは分からりません。
 落下地点は、北緯32度4分、東経130度38分。大口高校の付近に落下しました。代表と顧問の母校です。凄い偶然、いや運命を感じます。これは、なにか不思議なものを感じずにはいられないですね。
当時の薩摩隕石の発見された総重量は46㎏らしいですが、ほとんど国内外に流出しました。今は県内には残っていませんが、もしかしたら、伊佐工房の地下にもまだ眠っているかもしれません。ロマンを感じますね。

日本一の金山、伊佐にあり!

2017/02/26

自然, 歴史

2017年のかごしま逸品商談会に出品した「銀河坑道プリン」のコンセプトの一部にもなっている「菱刈鉱山」。伊佐には、日本一の金山があるというのをご存知だろうか。現在は国内で稼働している金山は鹿児島県だけで串木野と菱刈2ヶ所だけ。江戸時代にその存在はわかっていたが、当時の技術では採掘できなかった。もう40年以上も前になるが、顧問が中学生の頃、カナダから探査機をもってきてヘリコプターで金脈を探していたらしい。採掘は住友金属鉱山(株)で菱刈鉱山は、1985年から216.7トン(2015年3月末現在)の金を産出。鉱山の入口を「坑口」、鉱山のなかの道を「坑道」というらしいニャ。菱刈鉱山の坑道は、標高265メートルの坑口から、海抜マイナス50メートルまで、全部あわせて100キロメートル以上ある。大型の鉱山用重機が自由に動ける大きさの坑道が網の目のように張り巡らされてる。伊佐のあちこちの地下に金脈があり、時々ド~ンという発破の音がすることも。菱刈鉱山は金鉱石1トン中に含まれる平均金量が約30~40グラムという高品位(世界の主要金鉱山の平均品位は約3〜5グラム)。現在も1年間に約7トンの金を産出している。現在、商業規模で操業が行われている国内の金属鉱山は、菱刈が唯一の存在だ。約65℃の温泉水も湧いていて、6kmのパイプラインを通って、地元の湯之尾温泉へ供給されている。その量は1分当り9千リットルにもなる。

明治の面影を強く残す産業遺産

2016/12/26

自然, 歴史

 鹿児島県伊佐市南部の川内川上流に位置する「曽木の滝」。その1.5キロメートル下流に今でも明治の面影を強く残している曽木発電所跡があります。曽木発電所は明治42年に竣工し、その出力は当時国内でも最大級のもので、水俣のチッソなどにも送電を行っていました。昭和40年に鶴田ダムの完成とともに水没してしまいましたが、水量が少ないときは中世のヨーロッパの居城跡を思わせるレンガ造りの建物が見られます。
作ったのは野口遵(のぐち したがう)という近代化学工業の父とも言われている人です。野口 遵は、金沢の貧しい士族の家に生まれましたが、勉強して成功を納め、人生の最後には私財全財産(昭和16年当時3000万円といいますから、米価比較から推計すると今の価値で810億円程度)を投げ打って、財団法人野口研究所と朝鮮奨学金を作った人です。

もみじが色鮮やかに

2016/11/26

自然, 行事

 伊佐の曽木の滝公園は、もみじと滝が有名です。毎年11月下旬にもみじ祭りというのが開催され、多くの人で賑わいます。顧問の川畑文雄は小学生の頃20kmくらいの道のりを自転車で行っていました。
今年は地域の高校生も出店して祭りを盛り上げます。曽木の滝はそのダイナミックな景観から、東洋のナイアガラとも言われています。以前は、橋がありましたが、現在は撤去されて、いっそうその雄大さが際立っています。