伊佐の魅力
日新公(じっしんこう)いろは歌 「ゐ」(第25首)
2019/02/05
亥に臥して寅には起くと夕露の 身を徒に あらせじがため
⇒亥(午後10時)に寝て、寅(午前4時)に起きると昔の本にある。朝早く起きて夜遅く休むのも、それぞれの勤めを果たすため。時間を惜しみ勤労すべきだ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「む」(第23首)
2019/02/03
昔より道ならずして驕る身の 天のせめにし あはざるはなし
⇒昔から道に外れて奢り高ぶった者で天罰を受けなかった物はいない。人は正道をふんでおごりを遠ざけ、神を敬い教えを守っていきなさい。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「な」(第21首)
2019/02/01
名を今に残し置ける人も人 こころも心 何かおとらん
⇒後世に名を残した偉人も、人であって我々と違いはない。心も同じであるから我々とて及ばないということはない。奮起して努力することが必要である。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「ら」(第22首)
2019/02/02
楽も苦も時過ぎぬれば跡もなし 世に残る名を ただ思ふべし
⇒苦も楽も永久的な事ではなく、一時が過ぎれば跡形もない。困難に耐えて世の為に身を粉にして尽くすべきだ。後世に名声を残す事を心がけよ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「つ」(第19首)
2019/01/30
つらしとて恨かへすな我れ人に 報い報いて はてしなき世ぞ
⇒相手の仕打ちがどんなに辛くても相手を恨み返してはならない。次から次へ恨みが続き良くないことである。恨みには徳を持って対処すべきである。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「そ」(第18首)
2019/01/29
そしるにも二つあるべし大方は 主人のために なるものと知れ
⇒家臣が主人の悪口を言うのは二通りある。主人を思うあまり言う悪口と自分の利害から来る悪口である。主人たるものは良く判断し、反省の資とすべきだ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「れ」(第17首)
2019/01/28
礼するは人にするかは人をまた さぐるは人を 下ぐるものかは
⇒人に礼を尽くす事は、自分を正しくして己を敬う事でもある。天を敬い己を慎む心を養え。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「た」(第16首)
2019/01/27
種子となる心の水にまかせずば 道より外に 名も流れまじ
⇒私利私欲にかられて世の中の事を行えば、道に外れた悪い評判もたつ。 この悪の種を刈り取って、仏の教えに従って正道を行くべきだ。