伊佐の魅力
日新公(じっしんこう)いろは歌 「ふ」(第32首)
2019/02/12
不勢とて敵を侮ることなかれ 多勢を見ても 恐るべからず
⇒少数だからといって侮ってはいけない。また大勢だからといって恐れるに足りない。少人数でも一致団結すでれば大敵を破ることができる。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「け」(第31首)
2019/02/11
賢不肖用い捨つるといふ人も 必ずならば 殊勝なるべし
⇒賢者を登用し、愚者を遠ざけて政治を行えと口に唱える人もそれを実行できるならば素晴らしいことである。だが、実行はなかなか難しい。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「ま」(第30首)
2019/02/10
万能も一心とあり事ふるに 身ばし頼むな 思案堪忍
⇒ことわざに「万能一心」というのがある。いかに万能に達するとも一心が悪ければ役にたたない。自分の才能に自慢めいた言動をしてはならない。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「や」(第29首)
2019/02/09
やはらぐと怒るをいはば弓と筆 鳥に二つの 翼とを知れ
⇒穏やかと怒るをたとえれば、文と武である。これらは鳥に二つの翼があるように自由に飛ぶために必要な二つの要素である。 どちらか欠いても役に立たない。寛厳宜しく使い分けて政治を行うべきである。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「く」(第28首)
2019/02/08
苦しくも直進を行け九曲折の 未は鞍馬の さかさまの世ぞ
⇒どんなに苦しくても、悪事を行ってはいけない。正道をいきなさい。 鞍馬のつづら折の道のように曲がった道を歩んだものは、まっさかさまに闇の世界に落ち込むような目にあうものである。心正しい正道を歩みなさい。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「お」(第27首)
2019/02/07
おもほえず違うものなり身の上の 欲をはなれて 義を守れ人
⇒私欲を離れて、正義を守って行動せよ。私利私欲を取り去って心の鏡を明らかにすると迷うことはない。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「の」(第26首)
2019/02/06
遁るまじ所をかねて思ひきれ 時にいたりて すずしかるべし
⇒君や国のため命をかけなければならないときがやってくる。日ごろから覚悟を決めておけば、万一の場合にも少しの未練もなく気持ちが清らかであろう。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「う」(第24首)
2019/02/04
憂かりける今の身こそはさきの世と おもへば今ぞ 後の世ならん
⇒嫌なことの多い現世は前世の報いの結果である。現世の行の報いは後の世の姿である。現世の行いを大切にしなさい。すべては因果応報である。