関白陣って?!

2018/03/01

歴史

関白陣は、伊佐市の曾木というところにある山にあります。島津征討の目的を果たした「豊臣秀吉」が天正15年(1587)、最後まで徹底抗戦した当時の大口城主「新納忠元」と会見した陣営跡です。
大口盆地を一望に見渡せる眺めは秀吉の陣営として最適地でした。確かに左の写真のように見晴らしが素晴らしいです。ここで「新納忠元」は、秀吉に向かって「主の命さえあればすぐ敵対する」と答えたほどの勇猛な武将でした。
「細川幽斎」が、酒盃を呑み干した「忠元」の白髭を見て『鼻の下にて鈴虫ぞなく』と詠んだところ、「忠元」は『上髭をちんちろりんとひねりあげ』と上の句をつけて返歌し、居並ぶ諸将を感心させた歌の達人でした。
「新納忠元」は、これ以外にも味のある歌を詠んでいます。そのひとつが「さぞな春」です。ちなみに、今月発売されたフィナンシェも「さぞな春」。これについては、またの機会にご紹介します。