伊佐の魅力
日新公(じっしんこう)いろは歌 「そ」(第18首)
2019/01/29
そしるにも二つあるべし大方は 主人のために なるものと知れ
⇒家臣が主人の悪口を言うのは二通りある。主人を思うあまり言う悪口と自分の利害から来る悪口である。主人たるものは良く判断し、反省の資とすべきだ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「れ」(第17首)
2019/01/28
礼するは人にするかは人をまた さぐるは人を 下ぐるものかは
⇒人に礼を尽くす事は、自分を正しくして己を敬う事でもある。天を敬い己を慎む心を養え。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「た」(第16首)
2019/01/27
種子となる心の水にまかせずば 道より外に 名も流れまじ
⇒私利私欲にかられて世の中の事を行えば、道に外れた悪い評判もたつ。 この悪の種を刈り取って、仏の教えに従って正道を行くべきだ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「よ」(第15首)
2019/01/26
善きあしき人の上にて身を磨け 友はかがみと なるものぞかし
⇒人は自分の行いの善し悪しを知ることは難しいが、他人の行いの善悪は 目に付く。日頃、友人を見て良いことはこれを見習い、悪いことは反省せよ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「か」(第14首)
2019/01/25
学問はあしたの潮のひるまにも なみのよるこそ なほ静かなれ
⇒学問をするには朝も昼も間断なく修めなければならない。特に夜は静かで 勉強しやすい。無駄な時間を過ごすのではなく、しっかり勉強するべきだ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「わ」(第13首)
2019/01/24
私を捨てて君にしむかはねば うらみも起こり 述懐もあり
⇒君主に仕えるには全く一身をささげて我を捨てなければ、恨みも起こり不平不満もでる。自分の一身をささげて君主に仕えよ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「を」(第12首)
2019/01/23
小車の我が悪業にひかれてや つとむる道を うしと見るらん
⇒人は己の怠け心に引っ張られ勝ちで、やがては仕事が辛くなり悪癖となって下落してゆく。人はそれぞれ職分を守って、真面目その業に務めるべきである。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「る」(第11首)
2019/01/22
流通すと貴人や君が物語り はじめて聞ける 顔もちぞよき
⇒たとえ自分が知っていることでも目上の人の話は、初めて聞くという顔で聞くのがよい。その話は知っていることを言葉や顔に出したりしてはならない。