伊佐の魅力

日新公(じっしんこう)いろは歌 「の」(第26首)

2019/02/06

歴史

遁るまじ所をかねて思ひきれ 時にいたりて すずしかるべし

⇒君や国のため命をかけなければならないときがやってくる。日ごろから覚悟を決めておけば、万一の場合にも少しの未練もなく気持ちが清らかであろう。

日新公(じっしんこう)いろは歌 「う」(第24首)

2019/02/04

歴史

憂かりける今の身こそはさきの世と おもへば今ぞ 後の世ならん

⇒嫌なことの多い現世は前世の報いの結果である。現世の行の報いは後の世の姿である。現世の行いを大切にしなさい。すべては因果応報である。

日新公(じっしんこう)いろは歌 「ゐ」(第25首)

2019/02/05

歴史

亥に臥して寅には起くと夕露の 身を徒に あらせじがため

⇒亥(午後10時)に寝て、寅(午前4時)に起きると昔の本にある。朝早く起きて夜遅く休むのも、それぞれの勤めを果たすため。時間を惜しみ勤労すべきだ。

日新公(じっしんこう)いろは歌 「む」(第23首)

2019/02/03

歴史

昔より道ならずして驕る身の 天のせめにし あはざるはなし

⇒昔から道に外れて奢り高ぶった者で天罰を受けなかった物はいない。人は正道をふんでおごりを遠ざけ、神を敬い教えを守っていきなさい。

日新公(じっしんこう)いろは歌 「な」(第21首)

2019/02/01

歴史

名を今に残し置ける人も人 こころも心 何かおとらん

⇒後世に名を残した偉人も、人であって我々と違いはない。心も同じであるから我々とて及ばないということはない。奮起して努力することが必要である。

日新公(じっしんこう)いろは歌 「ら」(第22首)

2019/02/02

歴史

楽も苦も時過ぎぬれば跡もなし 世に残る名を ただ思ふべし

⇒苦も楽も永久的な事ではなく、一時が過ぎれば跡形もない。困難に耐えて世の為に身を粉にして尽くすべきだ。後世に名声を残す事を心がけよ。

日新公(じっしんこう)いろは歌 「つ」(第19首)

2019/01/30

歴史

つらしとて恨かへすな我れ人に 報い報いて はてしなき世ぞ

⇒相手の仕打ちがどんなに辛くても相手を恨み返してはならない。次から次へ恨みが続き良くないことである。恨みには徳を持って対処すべきである。