伊佐の魅力
日新公(じっしんこう)いろは歌 「よ」(第15首)
2019/01/26
善きあしき人の上にて身を磨け 友はかがみと なるものぞかし
⇒人は自分の行いの善し悪しを知ることは難しいが、他人の行いの善悪は 目に付く。日頃、友人を見て良いことはこれを見習い、悪いことは反省せよ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「か」(第14首)
2019/01/25
学問はあしたの潮のひるまにも なみのよるこそ なほ静かなれ
⇒学問をするには朝も昼も間断なく修めなければならない。特に夜は静かで 勉強しやすい。無駄な時間を過ごすのではなく、しっかり勉強するべきだ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「わ」(第13首)
2019/01/24
私を捨てて君にしむかはねば うらみも起こり 述懐もあり
⇒君主に仕えるには全く一身をささげて我を捨てなければ、恨みも起こり不平不満もでる。自分の一身をささげて君主に仕えよ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「を」(第12首)
2019/01/23
小車の我が悪業にひかれてや つとむる道を うしと見るらん
⇒人は己の怠け心に引っ張られ勝ちで、やがては仕事が辛くなり悪癖となって下落してゆく。人はそれぞれ職分を守って、真面目その業に務めるべきである。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「る」(第11首)
2019/01/22
流通すと貴人や君が物語り はじめて聞ける 顔もちぞよき
⇒たとえ自分が知っていることでも目上の人の話は、初めて聞くという顔で聞くのがよい。その話は知っていることを言葉や顔に出したりしてはならない。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「ぬ」(第10首)
2019/01/21
盗人はよそより入ると思うかや 耳目の門に 戸ざしよくせよ
⇒盗人は他所から入ると思うかもしれないが、本当の意味での盗人は耳や目から入ってくるものだ。目や耳によく戸締りをせよ。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「り」(第9首)
2019/01/20
理も法も立たぬ世ぞとてひきやすき 心の駒の行くにまかすな
⇒道理が通らない乱世であっても、自分一人は正道を行き、心を奮い起こして正義と人道を守り通せよ。自暴自棄になって勝手放題するものではない。
日新公(じっしんこう)いろは歌 「ち」(第8首)
2019/01/19
知恵能は身につきぬれど荷にならず 人は重んじ はづるものなり
⇒知恵や芸能は身につけても重荷にになるようなものでもない。多くを習って身につけるべきだ。世の人はその人を見て尊敬し、己の及ばない事を恥じるだろう。